どうだったみんな!
ボケないためにはいったいどうすれば良いのだろうか、と云ったそんな事を色々と話してきた訳だけど、
少しは解ってもらえたかな?
あ、そう、
『何となく分かってはいたけど、今までよりは更に気を付けなきゃいけないな、と思うようになった』だって?!
良かった、そんなふうに思ってもらえただけでも十分だし、俺は嬉しいよ。
生活環境や食習慣の大切さ
あんたみたいに言ってくれる人が一人でも居てくれたって事はさ、書き慣れない文章と取っ組み合ってきた甲斐が
あったって事だもんよ。な? (笑い)
でもよ、今まで話してきたことを振り返ってみるとさ、日頃の行いが如何にボケと云うか認知症に繋がって
いってるかが解かるよね?
浴室や台所、その他を不潔にしていてカビを生やしてしまうと、遂にはそれが身体の血管を通して脳にまで到達して
しまい、挙句の果てには脳がカビにやられてしまうと云うような、衝撃的な話も有ったしよ。
まあ、実際にはそんなこと、滅多に無い話だろうとは思うけどね。
だけどよ、数は少なくってもそう云った実例が学会から報告されていると云う事自体が衝撃だし、
無視できない話だと思うのよ。
だったら、その例を活かして十分に注意をはらい、自分が暮らす部屋はなるべくきれいに掃除していても決して
損はしないと思うんだ。
な、違うかい?
仮にさ、脳にどうのこうのじゃなくってもよ、カビが生えないように普段から部屋をきれいに掃除しとけばよく
有りがちな気管支喘息とか、或いは肺結核と云ったような他の病気も防げる事に繋がる訳じゃん、な?
そう考えればよ、部屋をきれいに掃除するって事は良いことずくめで、それをやらないって手はないんじゃないのか!
と、俺は思うんだけどよ、どうだい、みんな?
後さ、カビの話はもっともだけど、それよりも気を付けなきゃならないのは何と云ってもやっぱり生活習慣病、
これが大事だと俺は思うのよ。
一口に生活習慣病と云っても、これはものすごく門戸が広いと思うんだ。
何故ならよ、この生活習慣病ってぇヤツは、衣、食、住と云う人間が生きるに必要なもの全てに密接してると云うか、関連してるからなのよ。
中でもよ、一番気を付けなきゃならんのが、食の部の飲食だよな?
俺はこれでよ、立派(?)な生活習慣病患者になっちまった訳だからよ。
ハッハハハハ・・・、失礼、シャレにもならねぇか!(笑い)
本当に怖い糖尿病
と、云う事で俺もそうだったけど、まさかあんたも俺と同じで三食、朝、昼、晩と好きなものばっかり、それもよ、
腹いっぱい好きなだけ食ったり飲んだりしてるんじゃねぇだろうな?
え、何 そうなの!? それであんた、糖尿病は? え、まだ! そう、良かったな。
そこまではまだ悪くなってはいなかったか!
ハッハハハハ、それなら悪いことは云わねぇやな、この俺みたいになりたくなかったらよ、
今すぐその食生活は改めようぜ!
なぁに、食うなって云ってる訳じゃねぇんだからよ。
只よ、〝腹八分〟ってぇ言葉が有るじゃねぇか、な?
もう一口食べたいなと思った時その一口を止めてよ、そして、もう一杯飲みたいと思った時、
それをグッと我慢して止めれば良いのよ。
分ったかい? ただそれだけで良いんだからさ。
食べ過ぎ、呑み過ぎには注意!!
たったこれだけの事でよ、悪くなり掛かっていたあんたの身体は大幅に改善されて、
体調だってグググッと上向く筈なんだ。
そうだ、それから食ってすぐ寝るのも良くないらしいからな、それも止めといた方が良いと思うよ。
食っちゃ寝すると豚になっちまうらしいからよ。(笑い)
ハッハハハハ、豚はともかくとしてもよ、食ったら消化に二時間は掛かると云うからよ、
だから最低でも二時間くらいは起きといてくれや。
まだ他にも栄養面がどうたらこうたらと有ったような気がするな。
だけどよ、今云った事だけでも気を付けてもらえれば、それだけで厄介な生活習慣病になるリスクはかなり
抑えられると思うんだ。
ハハハハ、これを守れなくって糖尿病になった俺が言うんだからよ、だから決して間違った事は云ってないと
思うのよ。
俺が若かりしあの頃は、時代が時代だったからな。
歩きタバコやポイ捨ては当たり前で日常茶飯事だったしよ、生活習慣病についても今ほど、いや、
まったく騒がれていなかったと思うんだ。
だからよ、食生活の大事さについても見識が甘かったんだろうよ。
節制する事もなく、好きなものだけを好きなだけ食べて、そして飲みたいときに飲みたいだけ飲んでいたもんよ。
つまり、暴飲暴食さね。
おまけに俺は若い頃から甘いモノにも目が無くってな、ケーキやまんじゅう、それにボタモチなんかも
食いたいだけ食ってたもんよ。
早い話がよ、辛い物もショッパイものも好きで、甘いものは尚更好きだったと云う、
まぁいわば二刀流ってぇヤツかな。
ハッハハハハ、二刀流は二刀流でもよ、大谷翔平の二刀流とはだいぶ違ってあっちの二刀流は金になって、
俺の二刀流は身を滅ぼしただけなんだけどよ。
あ、失礼、又々つまらん冗談を言っちまったようだな。(笑い)
ま、冗談はともかくとしてよ、俺は何にも考えずに結構長い間そう云った暴飲暴食を繰り返していたからよ、
結局はそのせいで取り返しのつかない糖尿病と云うか生活習慣病を患っちまったと、こう云う事だったのよ。
糖尿病の合併症は、つらいよ><
簡単に糖尿病って言ってるけどよ、病気が進んでいくと色んな合併症と云うヤツが出てきやがるからよ、
結構辛いところが有るんだぜ。
俺の場合は、まず腎臓をやられた感じだったかな。
糖尿病と診断されてから十七、八年経った或る日のことさ、仕事中に俺は突然胸が
苦しくなって病院に担ぎ込まれてよ。
そこで下された診断は、強度の労作性狭心症と云うヤツさ。
このまま何もせずに放っとくと、命が危ないと云われたもんさ。
当然俺は、その時の担当医師にカテ-テル治療による手術を勧められて、やむなくそれを了承、そして、
手術を受けることにした訳だったのよ。
この時が六十になったばかりでよ、俺もまだ死にたくはなかったしな。
ところがよ、手術をする前に手術に耐えられるかどうかの検査をするじゃんか、そこで俺の腎臓は糖尿病のせいで
かなり傷んでいることが発覚した訳よ。
つまり、糖尿病腎症ってヤツかな。
発覚したこの糖尿病腎症のせいで、せっかく予定していた手術に赤に近い黄色信号が灯っちまったと、
こう云う訳だったのさ。
何だか知らないけどよ、カテ-テルの治療には大量の造影剤を使うらしくって、
俺の腎臓はそれに持ち堪えられないかも知れないんだって。
治療の負荷に体が耐えられなくなる。
勿論、やってできない事はなかったんだよ。
だけど、やって手術は成功しても半々の、つまり50%以上の確率で人工透析をするようになるだろうと、担当医師に宣告されちまってさ。
困ったもんだと思って悩んでいたら、担当医師が云うのよ。
『手術をするかしないかの判断は患者さんにお任せします』って。
そんなこと言われても困るよな、俺だってよ。
どうするか悩みに悩んで、しょうがねぇから先生に再度訊いてみたのさ。
『手術をしなかったらどうなるの?』って、ね。 するとよ、先生がこう言ったのよ。
『かなり強度の狭心症ですからね、発作次第ですが大きな発作が起こればそれが命取りになるかも知れません。
運が悪ければ明日かも知れないし、一ヶ月後かも。それは何とも言えませんね』と。
何とも云えない、嫌な話だよな。 その時の俺の心境はよ、何だか知らないけど〝まな板の上のコイ〟って感じよ。
仕方がねぇからよ、俺は逆の可能性も訊いてみたんだ。
『なら先生、大きな発作が起こらない可能性もあるよね』って、ね。
すると、先生は、『そうですね、運が良ければ三年くらいは』 俺はよ、先生のこの一言で、
「なら、手術はやらない」と、決めたのさ。
勿論、女房も子供たちも手術を受けて少しでも長生きして欲しいと云ってたけどよ、俺は自分の強運に
賭けてみることにした訳よ。
それに俺は、この時すでにもう六十じゃんか。
な? 六十になって上手くいくかどうかも分からない手術を受けてよ、そして、それが例え上手くいったとしても今度は人工透析を受けなきゃならん可能性が50%以上も有るって云われてるんだぜ!
見てると、人工透析ってヤツは大変らしいじゃん!
俺の知人にも何人か居たけど一日おきに病院に行ってよ、そして機械に繋がれて少なくても半日、場合によっては
それ以上の時間が掛かるんだもん。
それによ、人工透析を一旦始めると、その人たちの寿命は平均で十年くらいと聞いてたからよ。それを考えると、な?
もう俺は六十を過ぎたし、運が良ければ三年は生きられるって云うんだからよ、
何も無理して手術するこたぁねぇやな。
三年も生きられるんならそれで十分と考え、手術を断ったんだけどよ、俺はよっぽど運が良いんだろうな、
あれから大きな発作を起こすこともなく、何ともう十三年も生きてるんだもんよ。(笑い)
糖尿病網膜症で失明の可能性もある。
狭心症で倒れた時もまいったけどよ、目が悪くなったのにもまいったよな!
なぁに、糖尿病白内障と云って糖尿病患者特有の症状でよ、俺は運悪く、いや、必然なんだろうなきっと、
これにも引っかかってしまってよ。
目に幕が張ったような感じで、何とも見えずらくなる病気なんだ。
余りにも俺の目は見えずらくなって仕方がなかったからよ、思い切って手術をしてみる事にしたのよ。
だけど、ここでも糖尿病が絡んできやがってよ。
『白内障だから手術をすれば多少は見え易くなると思いますけど、何でもない人と比べるとハッキリクッキリと云う訳にはいかないかも知れません。それでも手術をなさいますか』 って感じで、医者が言ってきた訳よ。
まぁ、俺としては納得するしかないわな、 事前に検査をしてくれた先生に、そう言われたんじゃよ。
それでも、やらないよりやった方が少しでも見え易くなるんならよ、多少のリスクは覚悟でやってもらいたいわな。
何せ、目が悪いとよ、何よりうっとうしい気がして嫌だし、テレビを観ていても疲れるし、ましてや本なんか
読む気にもなれないもんよ。
と、云う訳で一応はやってもらったんだ。
けど、結果は何てこたあねぇやな、少しは良くなったような気がしない訳でもないけど、殆ど変わりがないような、
そんな微妙な感じかな。(笑い)
すまん、俺の体験談ばかり、長話をしちまったな。
つまりよ、俺が何を云いたかったのかと云えばさ、不摂生をしてこの俺みたいに糖尿病になってしまったら、
受けられる手術も受けられなくなっちまうし、治る筈の病気も治りずらくなると云う事を言いたかったのさ。
そしてよ、怖いのはそれだけじゃねぇのよ。
家族にも迷惑がかかる!
仮に、この糖尿病がドンドン進んでいってみなよ、行動に制限は付けられるし、やりたい事は殆ど
出来なくなっちまうからよ、ボケにまっしぐらさ!
何でもよ、糖尿病を患ってる人は、何でもない人と比べると認知症へ移行する確率は二倍から三倍も高いって
云われてるんだぜ!
だからよ、まだ生活習慣病になってないあんた達は今がチャンスだと思うんだ。
せめて食生活だけでも改めてよ、な?・・・・。
もうすでになってしまった俺が言える事じゃあないんだろうけどよ、認知症にならないためには何よりも生活習慣病にならない事が大事なんだからよ。
とは云っても、それ以外の原因で認知症にならないとも限らないけどな。
そこでさ、これは偉い先生方のアドバイスを俺的に纏(まと)めたもんなんだけど、認知症にならないための予防と云うか、そのポイントを幾つか簡単に紹介してみようと思うんだ。
きっと役に立つと思うからよ、まぁ、聞いてみてくれや。
※ボケないための(認知症予防)七か条
一 生活習慣病を予防する
血管性認知症やアルツハイマ-型認知症は糖尿病や脳血管障害など生活習慣の乱れからくる病気に起因する事が多い。 そのため生活習慣病の予防や治療を行う事は血管性認知症やアルツハイマ-型認知症の予防にもつながる。
二 何でもよい、適度な運動をしよう
運動をすれば脳が刺激されて認知機能が向上する。認知機能が向上すれば認知症予防に大きく貢献できるので運動を
習慣づけ、日頃から身体をなるべく動かすように心掛けよう。
三 達成感を味わうことも大事
日常生活のなかで楽しさや達成感を味わうことも、認知症を予防するうえでは殊の外大事で、効果的とされている。
例えば写真を撮ってそれをアルバムに収めたり、俳句を作ったり、また日頃やり慣れない料理に挑戦するとか。
四 なるべく人と交わろう
人との交わりが認知症の予防には比較的有効です。これは脳を刺激する外、気持ちにも変化と豊かさをもたらしてくれるからです。家族との会話はもちろん、近所や自治会での共同作業、催し事には進んで参加しよう。
五 デュアルタスクを取り入れよう
これは、二つの事を同時に行うと云ったトレ-ニング方法です。
日常生活で無理なくこれを行うと、高い認知症への予防効果が期待できます。例えば洗濯物をたたみながら歌を口ずさむ。 風呂に入って数字を 1000 から逆に 999、998、997 と云ったように0 になるまで数えるなど、思いついた事なら何でもよい。
六 テレビゲームをやろう
指を動かすと同時に思考が求められる、目で映像の変化を追ったりするテレビゲームは脳が刺激され、認知症の予防には効果的。そう云った意味からも先刻推奨した、例の無料で遊べるカジノゲームは最適か。
七 囲碁や将棋、またはオセロやマ-ジャンなど
対戦相手の手の内や、数手、或いは数十手先の展開を考えるこう云った一連のゲ-ムは脳に強烈な刺激を与えることから、認知症の予防には最適な手段とされている。出来る事なら率先してやろう。
終わりに
どうだった?
これがさ、俺が今あんたたちに伝えてあげられる、代表的なボケ防止のための七か条よ。
全部とは云わないけどさ、これ等をなるべく意識して行動をしてもらえれば結構認知症の予防にはなると思うんだ。
勿論、誰よりも俺自身がボケたくはないからさ、これを知った時から意識してなるべく全部取り入れて実践する
ように、この俺はしてるのよ。
と、云ってもよ、即効果が表れるってもんじゃないけどさ。
けど、これを続けることで必ずや認知症を予防できると信じて、この俺は日夜実践してる訳なんだ。
〝持続は力なり〟を信じてな!!(笑い)
だからどうだい?
あんたも騙されたと思って俺と一緒にボケ対策にもっと真剣に取り組もうよ。絶対に損はしないからさ。
詐欺かなんかで金を騙し取られるのは問題だけど、だけど俺が勧めてるこれって一切金は掛からないんだもんよ、
損のしようがないんじゃない?
な? だからよ、俺もやるからあんたも一緒にやろうぜ!
そしてよ、ボケることなく楽しい老後を満喫しようじゃないか。あ、ゴメン、またやっちまった、
あんたまだ若いんだっけ、失礼。(笑い)
次回は最終章で、俺がやっちまった笑えない半ボケぶりを披露するからよ、是非楽しみにして待っててくんな!
乞うご期待