膠原病、皮膚結節性多発動脈炎の可能性
こんにちは、ヒマジイです。
何はなくても暇ならタップリ有るからそう呼ばせてもらってます。宜しくね! その暇な爺さんことヒマジイが、皆さんに忠告です! これは皆さんが私の妻みたいに苦しむ事がないようにと考えての事ですので、是非目を通して下さいね。
突然ですが皆さん、ぶつけた覚えもないのにいきなり赤いアザが出来てしまった、と云った、このような経験はありませんか?
おゃっ、どぅやら心当たりのある方がいらっしゃるようですね!? そのように感じたあなた、とても危険です。気を付けて下さい! 二、三日で、いゃ、十日か二週間ほどで消えてしまうようなアザなら、何ら気にする事はないと思います。
しかし、心配なのは一カ月経っても二カ月経ってもそのアザがいっこうに消えてくれない、そんな時なのです! そのような場合は悪いことは云いません。 冒頭で申し上げたように、あなたには膠原病(こうげんびょう)の可能性が疑われますので、なるべく早くリウマチ科の受診をお勧めします。
たかがアザ、されどアザです、ご用心ご用心!!
アザとは普通、皮膚の表面に現れるものですよね?
なのに『何で皮膚科ではなくてリウマチ科なんだ?』と、不思議に思われる方がいらっしゃるかも知れません。
しかし、それには重大な理由が有るのです。 実は私の妻はこの膠原病の一種、皮膚結節性多発動脈炎と云う奇病に侵されてしまい、十二年もの長い間地獄の苦しみを味あわされてしまったのでした。
その主な原因は、初めての受診で皮膚科を選んでしまった事に有ったのです。
そのとき妻にできたたった一つのアザは、右脚のスネの部分、つまり足首から十センチ程度上にできたものなのでした。
勿論の事ですが見た目は皮膚ですよね、ただの赤黒い感じのアザなのですから。始めは私の妻もタダのアザだからと云って全く気にする事もなく、そのまま対処することなく放っといたのでした。
しかし、これが一カ月どころか数年経ってもまるで消えなかったのです。
いゃ、消えてくれないばかりか或る日を境にしてそのアザは増えだしてしまいました。
それからだったのです、妻が慌てて病院で診てもらおうと思ったのは。
勿論私も勧めたのですが、受診したのは当然のような感じで皮膚科でした。
ですが、これが大きな間違いで私たちにはこれが致命傷にもなったのです。
妻はもとより、この私も受診をするんなら皮膚科に違いないと勝手に思い込み、それを頑(かたく)なに信じて、決め付けてしまいましたからね。
そして、結果的にはこれが災いしてしまったのでした。 ここで妻は受診科目の選択を間違えたばかりに、この後十二年余りと云う永い間とんでもない激痛に襲われ、苦しまなければならなくなったのです。
あなたたちが私の妻と同じ思いをしないよう、結論を先に申し上げますね。
すぐに消えてくれない、そんな感じの赤黒いアザがもしもあなたの身体の何処かにできてしまったとしたら、悪いことは云いません、取り敢えず病院に行って皮膚科ではなくリウマチ科で診てもらってください。 私の妻は、皮膚科ばかりを頼ったせいで地獄を見たからそう云うのです。
皮膚科に行くな、皮膚科が悪いと云ってる訳ではないのですよ。
皮膚科で診てもらってもすぐにアザが消えないようなら是非一度、リウマチ科を訪れてみては如何でしょうかと
私は云いたかったのです。
名誉に関わる問題ですので病院名は伏せさせてもらいますが、私の妻が受診した病院は都内でも有名な、或る大きな大学病院でした。
この病院なら大きくて設備も整っていましたし、それに周りからの評判もそれなりに良かったですからね、そんなことからこの病院なら大丈夫と思ったのです。
そのように判断した私の妻は、それを信じてこの病院の皮膚科に十年余りも通い続け、苦しみながらも診察を受け続けたのでした。
しかし、結局は病名すら判らず、死ぬほどの辛さを味わってしまったのです。
信頼するのも大事、しかし、過信は禁物です!
勿論、長年通い続けてもこの大学病院で結果が出なかったことから、私たちは奇跡と救いを求めて他の大病院も幾つか回り、診てもらいはしたのでした。
但し、医師は医師同士って云いますからね、変に勘繰られても嫌でしたので大学病院に通っているのは伏せての受診でしたが。(笑い)
そして、当然ここでも受診なら皮膚科と頑(かたく)なに信じ込んでいましたからね、当たり前のような感じで皮膚科ばかりを申し込んでは受診をしていたのです。この当時の、妻の容態は最悪でした。
毎日激痛に襲われ、その痛さで満足に寝られなかったばかりか、両の脚はまるで象の足のようにムク(浮腫)んでパンパンに膨れ上がり、そして歩くことも儘ならない、そんな、とても酷い状況にあったのです。
しかし、こぅなってしまってから慌てても、もぅ遅過ぎますよね? 病気の正体を何としてでも突き止めてもらいたいと思った私たちは、更に他の病院を探しては何ケ所か調べ上げ、訪ねてみたのです。
ですが、どこの病院の皮膚科で診てもらっても、結局はあの憎らしくて赤黒い感じのアザの正体どころか、妻を苦しめてる病名さえも全く分からなかったのでした。
こぅして妻は更に何年も苦しみ続け、 『もぅ嫌、生きていたくない、殺してっ!!』と云った、ドキッとするような言葉を吐くまでに至ってしまったのでした。
しかし、そのような頃になってようやく妻の前に救世主が現れてくれたのです。実を申し上げますと、妻が通い続けた十一年余りの間に、妻の担当となる皮膚科の医師は二十代にしか見えない若い女の先生にばかり、七回も入れ替わっていたのでした。
ま、大きな病院ではよくある事と聞いてはいましたがね。(笑い) 余りにも頻繁に、そして医師になったばかりとしか見えない若い女の先生にばかり何度も代るものですから、 (医師になったばかりの、しかもこんなに若い先生ばかりで大丈夫なのかよ。こんなんで本当に病気の事が分かるんだろうか?) と、思えてしまい、日頃から私は不満に思って心配していたのでした。
それは私の偏見で、いけない事とは分かっていましたけどね。医師は若かろうが年配の方であろうが、私たち患者はチャンと診て頂ければそれで良い訳ですからね。(笑い) そんな中で、またもや八人目の先生が現れて、私たちは正直又かよと思ってガッカリしていたのです。
ところが、この八人目となった若い新人の女医さんこそが私たちにとっては救いの神であり、そして、毎日泣いて暮らしていた妻にとっては命の恩人となるのでした。
奇跡は、この先生の一言から始まったのです。 「初めまして、・・・です。あなたのカルテを診させて頂きましたが、あなたの病気はとても珍しい膠原(こうげん)病の一種かも知れませんね。
これは皮膚科ではなく専門はリウマチ科だと思いますのでどぅです、一度リウマチ科の先生に診て頂いたら?』と、こぅ云った一言からね。
膠原病と云う言葉もリウマチ科と云う科名も、この病院に通うようになって十数年も経つのに初めて聞かされたのでした。 この若い女医さんには、たまたま先輩にリウマチ科に属する先輩がいて偶然にも膠原病の話を数日前に訊いたばかりだったと云うのです。
そして、その先輩医師が云うには膠原病と云うこの病気、まだかなり珍しくていったい何が原因で発症するのかも分かってないと云うのでした。
そして、原因が判っていない事からどうすれば完治するのかも未だハッキリしておらず、治療法さえまだ確立されてない難病だと云う事だったのです。
従って、症例も極端に少ないことからこの病気に精通した医師が少なく、リウマチ科でない限りおそらく皮膚科では解らないだろうとも云うのでした。
これで解って頂けましたよね、私がリウマチ科を勧める訳が。
私の妻は、偶然にもこうしてリウマチ科を紹介してもらえたことで、有難いことに一命を取り留める事にもなったのでした。
リウマチ科の先生を紹介してもらえたことで判ったのですが、妻が侵されたこの膠原病の一種、皮膚結節性多発動脈炎と云う病気は血管が炎症を起こすと云う、とても恐ろしい病気なのだそうです。
私の妻は、初めてアザが出来てからすでに十二年ほどが過ぎていましたからね。
そのため全身の血管はおろか、心臓、腎臓、肝臓、すい臓、胃から腸に至るまでかなりのダメージを負わされている可能性が強いことから早急の精密検査が必要と判断され、緊急入院、長期の療養を余儀なくされたのでした。
結果、肺の近辺から二ケ所、両手両足からそれぞれ五か所と、大小様々な血栓が全部で七か所も見つかったのです。
恐ろしいですよね?
もぅ少しこの血栓の発見が遅れていれば、私の妻は間違いなくICU(集中治療室)行きで命も危なかったと真面目な顔で先生に告げられたのでした。
怖いですよね?
こうして危うく一命を取り留められた妻ですが、長期の治療の甲斐もあって今は順調に回復しており、改めて生きる喜びを感じているところです。
とはいっても、完治にはまだほど遠い状態ですがね。 何せ、まだ原因も解らなければ治療法も確立されていない難病ですからね、そぅ簡単に完治させられない事は解かっているつもりなのでした。
ですが、せっかく取り留められた妻の命なのです。私たち夫婦は絶対に完治させられると信じてこれからも頑張っていこうと思います。 ここで一言お礼を申し上げます。
失礼な感情を抱いて申し訳ありませんでしたが、リウマチ科を紹介して下さった女医さんには心から感謝致します。本当に有難うございました。
早期発見、早期治療が何よりも大事!!
如何でしたか、皆さん?
せっかくですから、ここで皮膚動脈炎、或いは皮膚結節性多発動脈炎の特徴について私が調べて知っている範囲内でお伝えしておこうと思います。
皮膚動脈炎、皮膚結節性多発動脈炎の症状は、主に下肢を中心として多彩な皮膚症状を現すことが特徴のようです。
症状としては皮下結節(ひかけっせつ)、紅斑(こうはん)、潰瘍(かいよう)、壊疽(えし)、紫斑(しはん)、丘疹(きゅうしん)、浮腫(ふしゅ・むくみ)などだそうです。
これ等の症状は特徴として下肢に見られることが多いそうですが、しかし、時として上肢(両腕)に見られることも有ると云う事なのでした。 そして、先ほども申し上げましたが注意すべきは肝心の治療法が未だ確立されてないと云う点です。
それだけにこれ等の病気を完治させるのは難しいのだそうです。
従いまして、私の妻のように苦しみたくなかったら、早期発見、早期治療が何よりも肝要じゃないかと私は思うのですが、皆さん如何お考えでしょうか? 私の妻の場合、専門は皮膚科と思い込んだあまり、また、皮膚科の先生からの助言が何ら得られなかったことが発見を遅らせる原因となってしまいました。
リウマチ科の先生も言っておられましたが、もう少しリウマチ科の受診を速めてくれていたら、そぅしたらこんなにも長期の入院は必要なかったと云うのです。
いいですか、皆さん! もしもですよ、もしも皆さん方の中にぶつけてもいないのに赤黒いアザが出来ていたら、それは非常に危険なものかも知れません。
一週間くらいですぐに消えて無くなれば、問題はないかも知れませんがね。
しかし、十日経っても一カ月経ってもそのアザが消えないようなら心配です。
そぅ云うときは絶対に迷うことなく、必ず病院に行って受診しましょう!
【いいですね、もう一度言います! たかがアザ、されどアザですよ。アザをナメてはいけません! 少しでも可笑しいなと思ったら、そのときは迷うことなくリウマチ科の受診ですよ! リウマチ科ですからね!!!】
もぅ誰も妻みたいに苦しませたくは有りませんからね。
皆さんが、私の妻のような苦しみに遭わない事を願いつつ、文章を綴る手をこのあたりで止めたいと思います。
最後までのお付き合い、ありがとうございました。
敬具